2021年9月8日 #80「誰もがカオスの中に生きている」

今週は第2週「数秘の使い方」です。
もう通算17回も書いているので、そろそろ他のお題に移ろうかと思いつつ 今回も「数秘の使い方」を書きます。お付き合いください。笑

私が鑑定をしていて、ここが数秘の真髄だな〜と感じる部分は人間同士のコミュニケーションです。
どこかで書いたと思うのですが、どんなお悩みも最後は「独りぼっちで寂しい」という言葉が出てきます。人間は独りでは生きていけません。逆に考えると独りでなければ悩みもないのか?ってことですよね。独りってなんだろう?って思いませんか?

数秘自分がどんな人間なのかを知る道具だといつも書いています。でも自分という人間を知るには相対的に他の人のことも知る必要があります。あなたが普通にやっていることが、他の人からどう見えているか分からないからです。

たとえば「あなたは優しい人だ」と言う時に何を基準に、誰と比較してそう感じたのでしょうか?
⚫︎いただいたお菓子を同僚に分けるのは優しい?それとも当たり前?
⚫︎遊びの企画に友人の意見を取り入れるのは優しい?それとも当たり前?

人それぞれに感じ方は違うはずです。あなたの基準では「優しいレベル」でも他の人には当たり前かもしれませんね。

以前、街中で老人夫婦と狭い道で鉢合わせになったことがありました。当然 道を譲ったのですが、その時にどうも私 ニッコリしていたらしいんですね。お二人に「なんて優しい人なんでしょう!」と言っていただいたことがあります。私にとっては嬉しいエピソードですが、その時、私の中の冷静な部分が「誰と比較して優しいと言っておられたのか?悪い人に騙されないといいな〜」と考えていました。

あのお二人がいつも道を譲られている人だったらどう感じたのでしょうか?いつも笑顔に囲まれて暮らしていたとしたら何も感じなかったのではないでしょうか?あの時、誰かと比べて「この人は〇〇よりも優しい」と感じたのではないでしょうか?笑顔に接したい、親切にされたい、そんな気持ちの現れであの一言が発せられたのではないか?と思えて仕方ありません。生きている環境が当たり前を変化させていくこともあるんですね。

物事の感じ方は人それぞれです。大切にしているものが全く違う場合もあります。人によってそれはお金だったり、プライドだったり、誠実さだったり、恋人だったりします。自分の当たり前が他人の当たり前ではないことを知っておかないと独りぼっちになってしまうかもしれません。

これも自分のエピソードですが、何かを力説していた時 友人に「あなたの言っている事ってワールドスタンダードなの?」と言われたことがあります。言葉に詰まってしまいました。確かに自分の常識がすべてに当てはまるはずがありません。自分を知ること、自分の常識が他人とは違うことに気づくこと、自分以外の人の考えを知ること、常識ってなんだろう?と疑うこと。自分が 実はカオスの中に生きていることに気づくと、案外 あなたの可動領域が広がるかもしれません。

数秘は自分の今住んでいる世界を知る道具でもあるんですね。
では、また来週!