こんにちは!お元気ですか?東京は暑かったり涼しかったりしてます。みなさんの地域はどうですか?今日も何を着たら良いのはわかりません。
さて、月の2週目は「数秘の使い方」について書きます。今回はちょっと角度を変えて。
先日、カバラ数秘術に造詣の深い方からご質問をいただきました。
Q「数秘を読む時に性差(ヒトにおける男性と女性の性別的な違い)はあるんですか?」
A「ありますよ。」
私の「YES」の答えにビックリされてました。ちょっと解説してみようかと思います。
いきなりですが、数秘には性差はないと思います。少なくとも性差のある文献を読んだことはありません。しかし、社会の「当たり前」には性差がありますね。
今ではいろんな性の分け方があるようですが、いちばん大雑把な分け方の男性と女性で考えてみても、数秘の読み方は変わってくるはず、いえ、変えなくてはいけないくらい社会の規律や規範、縛り、印象、望まれる形、希望、価値……など多くの「差」が存在していると思います。
たとえば「女性は〇〇歳くらいには結婚しないとね」「男性だったらこれくらいの身長が欲しいよね」「男が〇〇歳にもなって親に食べさせてもらってるの?」学歴・仕事・家族・財産・地位……ちょっと考えてみても「男だから、女だから」と基準が違うことに気づくはずです。それが生きていくのに不都合だとしても、悲しいことにあるものはあります。
私が鑑定家としてよく直面するのは「結婚と出産」に関しての問題です。「年齢的に結婚もしたいし、子どもも欲しい」というセリフは本当によくお聞きしますし、仕事に邁進している若い女性にはこちらから「あなたの人生の中に出産というふた文字はありますか?」と聞くこともあります。もちろん男性にはそんな質問はしません。残念ながら女性の場合には、自分の体を使っての出産には年齢的な制限があるからです。
また、私たちが普通に生きて幸せになりたいだけであっても、社会の方が「性の区別」を押し付けてくるような場合があります。その部分では、数字の読み方も変えなくてはいけません。どの性にも同じプレッシャーがかかっているわけではないからです。
かつて、すごく素敵なお客さまがいらっしゃいました。「女性の体で生まれたが、女性と結婚して幸せに生きていきたい」とおっしゃっていました。こんなに爽やかでモテそうな雰囲気の人なのに、恋の悩みは「こんな自分を受け入れてくれるだろうか?」から始まってしまいます。異性愛者の女性とカップルになるのはとても難しいのだそうです。「普通に結婚して仲良く暮らしたい」というささやかな夢であっても、こんなに手が届かないものなのかと、彼とふたりで暗澹たる気持ちになったことを覚えています。
「性差って何なんでしょう?」
話を戻して
Q「数秘の読み方に性差はありますか?」のご質問に丁寧にお答えするとすれば
A「人間は社会的な生き物ですから、鑑定上の読み方に性差はあります。社会が望んでいるものが違うからです。
しかし今後、社会通念が移り変わっていくとともに、必ず読み方も変わっていくでしょうし、変えていきたいなと思っています。いつまでも男だ女だと言わなければいけない世の中でなくなることを、私個人としては望んでいます。」
ということになるでしょうか。「性差」の部分で不利益を被っている人がひとりでも減っていって欲しいと心から思います。
では、また来週!