
突然ですが、2022年1月に私の父が亡くなりました。その前から自分にとって「死」がすごく身近に感じられました。アメリカ版の亡くなった方からメッセージを受け取るカードに興味が湧いて、オラクルカードも手に入れました。父が亡くなってすぐに、父がどんな気持ちでいるのか知りたくなって、そのカードをめくってみたらこう書いてありました。
「寿命だよ」
そのカードをめくった時には大笑いしたものですが、その時に「もしかしたらオラクルカードってすごいのではないか?」と気づきました。
その後、オリジナルのオラクルカード「橙花の言葉カード」を100個限定で発売しました。おかげさまですぐに完売し、日本全国の100名の方々の元にお届けしました。(カードを使ってくださっている方々から日本中でミラクルが起きているという報告を今でもいただいています)
実は次に「亡くなった方からのメッセージをキャッチするオラクルカード」を作ってみようかなと思っています。ちょっと時間はかかると思いますがこの毎日がパーティーのような日々が一段落したら、取り掛かろうかと思っています。
かつて。20余年前に母が亡くなった時には「死ぬこと」について長く長く囚われることになりました。死ぬのが怖い、自分にもその日が来る、死への恐怖心でいっぱいの数年間でした。
しかし今回、父が亡くなった時に感じたのは「生きること」でした。母が比較的 若くして病没したのに対して、父は存分に彼の人生を全うし、老衰で亡くなりました。自分の体を使い切った最期を見せてくれたように思います。
そして、父の衰えに向き合って教えてもらったことがあります。
それは「人生のタイムリミット」でした。
頭が回らなくなり、歩けなくなり、食べられなくなり、話せなくなり、目を開けていられなくなる。こんなふうに人間の体には使用期限があるんだなと感じました。
ふつう近親者が亡くなるなどのきっかけがなければ10代・20代・30代は自分の終わりについて考えることはないでしょう。少なくとも「体の使用期限」について真剣に考える人はあまり多くはないですよね。私も同じでした。
拙著『自分を知る本 SEX・恋愛・婚活編』は文字通りSEXと恋愛と婚活について書きました。出版社にこのモチーフで書かせてくださいとお願いして書かせていただきました。SEX・恋愛・婚活と聞くと、みなさんがイメージするのは未婚の若い人たちがウキウキワクワクを求めている姿だと思います。
しかし実は、このタイトルには深い願いがあります。みなさんに
「体の使用期限を踏まえて、自分の体を使い切って欲しい」
という願いです。
自分の体も愛する人の体も衰えていく、感覚が鈍っていく、そして最後にはサヨナラがやってくる。そうなる前に体で感じられる喜びを、触れたり触れられたりする幸せを味わって欲しい、体で生きていることを実感して欲しいと思います。
数秘の研究家がSEXの話を書くなんてどういうことだ? と思われる方も多いと思いますが、頭も体の一部です。頭で考えていることと体は連動しています。私なりに数秘の切り口で各々の体の幸せについて書いてみたいと思いました。
まずは自分自身のこと、そして愛する誰か、そして各々に残された時間のことについて少しでも考えていただけたら、それだけでもがんばって書いた甲斐があると思っています。
誰にでも最期はやってきます。それまでの時間を数秘を使って少しでも楽に、楽しんでいただきたいと思っています。
では、また来週!

